Anne's Rose Church

アンネのバラの育て方

監修:高橋数樹(前アンネのバラの教会牧師)

アンネのバラ
アンネのバラの美しさに魅せられて育ててみたいと思われる方は多いのですが、育てるのが難しく手間がかかると思われているようです。確かに年間を通しての手入れが必要になりますが、いつ、何をしたらよいのか、コツをつかめば思ったほど難しくはありません。ぜひ、みなさんの周りにもアンネのバラを咲かせてください。
 

1月の作業

January

 
アンネの庭のバラはまだ少し花が残っています。西宮は霜が降りるほど寒くないからです。寒くなるにつれしだいに落葉していきます。弱っていたり、病気の場合は、早く落葉します。1月と2月は春のバラを美しく咲かせるために重要な月です。心を込めて世話をしましょう。必ず応えてくれます。
 

2月の作業

February

 
真冬ですが、アンネのバラの地下では春の準備がすすんでいます。白く細い根が出始めています。芽が動き始めると養分が枝先に送られますのでその前に剪定し終えましょう。2月の世話は1月とほとんど同じです。
 

3月の作業

March

 
天気の良い日が続き、気温が上昇すると、芽は急速にふくらみ伸び始めます。貧弱に見える芽も、やがて大きな葉を拡げ、茎も伸び太くなります。春は貯蔵養分が多いので、腋芽や古い枝からも芽が出ます。早めに芽かきをして、風通し良くまたどの芽にも光があたるようにします。
 

4月の作業

April

 
春の暖かさに一気に芽が伸び、はやいものはつぼみも見えるようになるでしょう。しかし、4月になって突然寒くなり、霰が降ることもあり、バラの芽が寒さで痛むことがあります。しかし、気温の上昇と共に芽がさらに伸びます。混み合わないよう間引いた枝も再び茂って混み合い、弱い枝は伸びません。
 

5月の作業

May

 
つぼみの真ん中の一番花がいっせいに咲き始めます。その年の気候に左右されます。開花はおよそ連休後です。温度が高くなるとすぐに咲き、花もちが良くありません。しかしアンネのバラは、色が変化するので開花してから散る間際まで楽しむことができます。
 

6月の作業

June

 
アンネのバラの花は終わり、現在は枝やシュートを伸ばしています。アンネのバラが一番生長するときですから、肥料分をきらしてはなりません。梅雨時期に、雨によって肥料が分解して、溶け吸収され元気のよい株からはシュートが出てきます。このシュートがこれからの花の咲き具合に大変大切です。
 

7月の作業

July

 
7月の花は春に比べると小さく、開花時期も短いですが花数は多いです。今月も6月に続いてシュートが出てきますので処理が必要です。
 

8月の作業

August

 
なかなか梅雨があがりません。観測史上最長のようです。そのため雨が多くバラの成長のためにはいいのですが、黒点病等の病気が発生しやすく、管理に困っているのではないでしょうか。アンネの庭のバラも黒点病との戦いです。今は何とかくい止めていますが、気を抜くことは出来ません。
 

9月の作業

September

 
秋剪定も終わり、葉が多く残っている元気な株はすぐに芽が出て伸びてきます。葉が少ない株には、薄い水肥を与えて成長を助けます。芽欠きは必要ありません。温度が下がり、雨が多くなると病気が出やすくなります。秋の花のために良い芽を出し、葉を増やすことが大切です。
 

10月の作業

October

 
気温が下がるにつれてバラが元気を取り戻し、つぼみを付けた枝が長く伸びてきます。次第につぼみが色づいて花が咲き始めます。春のようにいっせいには咲きません。また、房咲はあまりせず、枝に一つの花を咲かせる枝が多くなります。春と違って気温が下がっていくので、開花期間が長く花の色も澄んでいます。
 

11月の作業

November

 
花は月末まで咲きます。けれども寒波が来たりして温度が下がるにつれて、花弁はいたんで開きにくくなります。次第に下葉が落ちてきます。木を充実させるために施肥したり、病気の予防をします。大切な葉は一枚でも多く残しましょう。
 

12月の作業

December

 
寒波が来て寒くなり、霜がおり始めるとバラは葉を落として休眠にはいります。花を咲かせたい場合は、残ったツボミをビニール袋などで保護します。休眠に入った木は充実し養分も十分に蓄えているので、植え込み、移植、土替えなどの作業に耐えます。
 

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